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SPORTS × MEDICINE

大会前、この薬飲んで大丈夫?

かぜ薬、花粉症の薬、ぜんそくの薬、サプリメント。スポーツをしていると、ちょっと迷う場面がある。

アンチ・ドーピングは、薬を怖がるためのものではない。自分の健康と、大切なスポーツを守るためのルールだ。

🏅 国スポや全国大会を目指している人には、特に。大会直前ではなく、今から「確認する」習慣をつけよう。

国スポ出場予定者とサポートスタッフは、アンチ・ドーピング教育を受ける必要があります。

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FIRST

すべての薬が禁止というわけではない

体調が悪いときや、けがをしたときに使える薬はたくさんある。ただし、競技では禁止される成分や使い方があるため、使う前に確認することが大切だ。

💊 薬を怖がらない必要な治療は受ける。
🔍 使う前に確認禁止表やルールは更新される。
🤝 迷ったら相談一人で決めない。
SCENE 1

🤧 大会3日前、かぜをひいた

鼻水とせきが出てきた。家にはいつも使っている市販のかぜ薬がある。
「市販薬なら、そのまま飲んでも大丈夫かな?」

YOU DECIDE

A市販薬だから、そのまま飲む
B大会があるから、薬は全部我慢する
C大会があることを伝えて、使う前に薬を確認する

CHECK

「市販薬=大会で使って大丈夫」とは限らない。

かぜのときにも使用できる薬はある。大切なのは、薬を全部我慢することではなく、使う前に禁止物質・禁止方法に当たらないか確認すること。

TRY IT|薬局や病院で

「○日に大会があります。この薬を使って大丈夫か、アンチ・ドーピングについて確認したいです。」
市販薬でも、使う前に確認。
SCENE 2

🌸 花粉症やぜんそくの薬を使っている

毎日使っている治療薬がある。来週は大事な大会。
「薬を使ったらドーピングになるかも……。大会までやめた方がいい?」

YOU DECIDE

A念のため、自分の判断で薬をやめる
Bいつもの薬だから、何も確認しない
C治療を続けながら、薬の種類と使い方を確認する

CHECK

必要な治療を我慢することが、アンチ・ドーピングではない。

薬は、成分だけでなく投与経路や量などによって扱いが異なることがある。自己判断で中止せず、医師・薬剤師などに競技をしていることを伝えて確認しよう。

TUEって?

治療のために禁止物質・禁止方法を使う必要がある場合には、一定の条件で使用が認められる「治療使用特例(TUE)」という仕組みがある。

必要な治療は我慢しない。自分でやめずに確認する。
SCENE 3

💪 「このサプリ、いいよ」

先輩から「これ飲むと疲れにくいよ。スポーツ用のサプリだから大丈夫」とすすめられた。

YOU DECIDE

Aサプリだから、そのまま使う
B有名な商品なら大丈夫だと思う
Cまず「なぜ必要なのか」から考えて、使うならリスクも確認する

もう一つ考えてみよう

「禁止物質が入っていないか」だけ確認すれば、それで十分?

その前に、「何のために使いたい?」「その目的にサプリが本当に必要?」「食事・休養・トレーニングでできることは?」と考えてみよう。

CHECK

サプリメントは医薬品とは異なり「食品」に分類される。ラベルに表示されていない物質が含まれる可能性もあり、製品の完全な安全を保証することはできない。

🍚 Food First。まず「本当に必要?」から考える。
SCENE 4

⚖️ あと少し体重を落としたい

体重別の競技に出ている。計量まであと少し。思うように体重が落ちず、「水分を出す薬を使えば?」「便秘薬なら薬局で買えるし……」と考えた。

YOU DECIDE

A計量に間に合わせるため、自分で薬を使う
B薬は使わず、食事や水分をできるだけ減らす
C一人で何とかしようとせず、コーチ・保護者・医療や栄養の専門家に相談する

CHECK

短時間で「数字だけ」を落とそうとして、薬で水分を出したり、極端に水分や食事を減らしたりすると、健康や競技パフォーマンスを損なうことがある。

アンチ・ドーピング上も注意:利尿薬はWADA禁止表のS5「利尿薬および隠蔽薬」に含まれ、原則として常時禁止される。一方、便秘薬は一律に禁止物質というわけではない。ただし、体重を落とす目的で自己判断して使うものではない。

KEY POINT

計量の数字より、自分の体を守ることが先。

こんなふうに声をかけたい

「体重を合わせたいくらい、大会を大切にしているんだね。でも、薬を使って一人で何とかする前に相談してほしい。競技を続けるためにも、体を守りながらできる方法を一緒に考えよう。」

もうひとつ覚えておこう

「体重を落とせない=努力が足りない」ではない。成長期では、今の階級や減量方法が身体に合っているかを、大人や専門家と一緒に見直すことも大切だ。

SCENE 5

🏅 初めて大きな大会への出場が決まった

国スポや全国レベルの大会が見えてきた。
「アンチ・ドーピングって、検査される人だけが知っていればいいんじゃない?」

YOU DECIDE

A検査対象になってから調べる
B大会直前になったら調べる
C普段から、薬やサプリを使う前に確認する習慣をつける

CHECK

アンチ・ドーピングは「検査対策」だけではない。

薬の確認、TUE、サプリメント、禁止表など、知っておきたいことは大会直前だけでは身につきにくい。競技レベルが上がる前から「確認する」習慣をつけておこう。

保護者・指導者の方へ

若い選手だけに判断を任せず、薬やサプリを使うときに相談できる環境をつくることも大切です。

大会が決まってからではなく、普段から。
SCENE 6

🔍 じゃあ、どうやって確認する?

「確認することが大切なのは分かった。でも、実際には何をすればいい?」
最後は、実際の行動を練習してみよう。

TRY IT|薬局や病院で伝えてみよう

「スポーツをしています。」
「○月○日に大会があります。」
「この薬を使って大丈夫か、アンチ・ドーピングについて確認したいです。」

4 STEPS

1

商品名を確認

薬の名前を正確に確認する。聞き間違いを避けよう。

2

最新情報で確認

Global DROなどで、商品名・成分名から確認する。

3

分からなければ相談

医師、薬剤師、公認スポーツファーマシストなどへ。

4

確認結果を残す

検索結果や回答など、確認した内容を記録しておく。

覚えておこう

禁止表は少なくとも年1回更新される。以前使えた薬でも、古い情報だけで判断せず、その時点の最新情報を確認しよう。

「伝える → 調べる → 相談する → 残す」を習慣に。

TAKE HOME

スポーツをする自分を守る4つ

🗣️伝える

競技・大会のことを

🔍確認する

薬・サプリを使う前に

🤝相談する

分からなければ専門家へ

🩺治療する

必要な治療を我慢しない

OFFICIAL SOURCES

信頼できる情報を確認しよう

JADA|日本アンチ・ドーピング機構 ↗Global DRO|薬・成分の禁止状況を確認 ↗JSPO|アンチ・ドーピング ↗

※禁止表や競技ルールは更新される。古い一覧だけで判断せず、最新の公式情報を確認しよう。