どうして?
こうした「ヤクブツ」の中には、脳や体に影響し、自分でやめることがむずかしくなったり、健康を大きくそこなったりするものがある。でも、ここでいう「ヤクブツ」と、病気やけがを治すために正しく使う「薬」とは、全く違う。薬は、決められた使い方を守って使うことで、病気を治したり、つらい症状をやわらげたりするための大切なものだ。
こんなときは
何か分からないものをすすめられても、自分だけで判断しなくていい。分からないものは、もらわない・使わない。大人に聞いてから考えよう。
STUDENT Q&A
学年に合ったQ&Aを選んで、気になる疑問から読めます。正解を暗記するためではなく、自分や大切な人を守るためのQ&Aです。
うまく断れなくても大丈夫です。その場を離れてもいいです。一人で解決しなくてもいいです。大人に助けを求めてもいいです。
うまく断れなくてもいい。その場を離れてもいい。一人で解決しなくてもいい。信頼できる大人や専門家に助けを求めてもいい。
こうした「ヤクブツ」の中には、脳や体に影響し、自分でやめることがむずかしくなったり、健康を大きくそこなったりするものがある。でも、ここでいう「ヤクブツ」と、病気やけがを治すために正しく使う「薬」とは、全く違う。薬は、決められた使い方を守って使うことで、病気を治したり、つらい症状をやわらげたりするための大切なものだ。
何か分からないものをすすめられても、自分だけで判断しなくていい。分からないものは、もらわない・使わない。大人に聞いてから考えよう。
薬には、「いつ」「どのくらい」「どのように」使うかという決まりがある。決められた使い方を守ることで、病気を治したり、つらい症状をやわらげたりする力を役立てることができる。たくさん使えば、もっとよく効くというものではない。
「効かないな」「もう少し使った方がいいのかな?」と思ったら、自分だけで量を変えず、おうちの人や医師・薬剤師などに聞いてみよう。
家にある薬が、今の自分に合う薬とは限りません。前に同じような症状のときにもらった薬でも、今の自分に合っているとは限りません。同じように見える症状でも、原因が違うことがあります。
具合が悪いときは、「こんな症状があるんだけど、どうしたらいい?」と大人に伝えよう。
病院でもらう薬は、その人の病気や体の状態などを考えて選ばれている。友だちに合っている薬が、自分にも合うとは限りません。反対に、自分に合っている薬が友だちに合うとも限りません。
同じような症状に見えても、自分の症状は、おうちの人や医師・薬剤師などに相談しよう。
「安全だよ」「大丈夫だよ」と言われると、安心してしまうことがあります。でも、その人が「大丈夫」と言ったことと、本当に安全なことは別。分からないものを、その場で自分だけで判断する必要はありません。
もらわない。使わない。その場を離れる。あとから大人に話してもいい。
「1回だけだから」と言われると、「それくらいなら大丈夫かな」と思うかもしれない。でも、何回使うかだけで安全かどうかは決められません。
相手を納得させるまで説明しなくていい。「いらない」と言う、話を変える、その場を離れる。自分ができそうな方法でいい。
危険なものが、いつも危険そうな見た目をしているとは限りません。親しみやすい名前や、かわいい・おしゃれなデザインなどで、安全そうに見えることもある。「かわいい」=「安全」、「見た目が普通」=「安全」ではない。
何なのか分からないものは、使ったり口にしたりせず、大人に確認しよう。
「みんな」と言われると、自分だけ違うことをするのが不安になることがあります。でも、本当にみんななのかは分かりません。たとえほかの人がしていても、自分がイヤなことまで合わせる必要はありません。
「みんな」より、「自分はどうしたい?」を大切にしていい。
自分の体や心に関わることを、イヤなのに無理に受け入れる必要はありません。理由を長く説明しなくてもいい。
「いらない」「やめとく」「行かない」。短い言葉でも十分。でも、うまく断れなくても大丈夫。離れる方法もある。
相手が年上だったり、何人もいたり、こわかったりすると、言葉が出なくなることもある。そんなときに「ちゃんと断らなきゃ」と自分に無理をさせる必要はありません。
返事をしない、その場から離れる、人のいるところへ行く、近くの大人のところへ行く。そのとき何も言えなくても、あとから話していい。
ネットには役立つ情報がたくさんある。一方で、間違った情報や、何かを売るために安全そうに見せている情報もある。だから、「安全」と書いてあるだけで決めないことが大切です。
「だれが書いたのかな?」「何をもとに言っているのかな?」と考えてみましょう。分からなければ、一人で答えを出さなくていい。大人と一緒に信頼できる情報を確認しよう。
友だちだから、「自分が何とかしなきゃ」と思うかもしれない。でも、子どもだけでは解決するのがむずかしいこともある。大人に助けを求めることは、友だちを裏切ることではなく、守るための行動になることがあります。
「ちょっと心配な友だちがいる」だけでも、大人に話していい。一人の大人に話してもまだ心配なら、ほかの大人にも話していい。
秘密を守りたいと思うのは、友だちを大切にしているからかもしれない。でも、秘密を守ることと、友だちを守ることは、いつも同じではありません。危ないことや、体・心の安全に関わることは、大人の助けが必要になることがあります。
「言わないでって言われたけど、心配です」と、そのまま大人に話していい。相談してもまだ心配なら、ほかの人にも話していい。
おうちの人、学校の先生、養護の先生、医師、薬剤師など、相談できる大人はいろいろいる。最初から「一番正しい人」を選ぶ必要はありません。勇気を出して話しても、うまく伝わらなかったり、まだ心配が残ったりすることもある。そんなときは、別の大人や相談先に話していい。
「困っている」「ちょっと聞いてほしい」「どうしたらいいか分からない」から始めていい。一度相談したら終わり、ではない。まだ困っていたら、もう一度助けを求めていい。
悲しい、不安、イライラする、何もしたくない――そんな気持ちになることはある。少し休む、好きなことをする、体を動かす、誰かに話すなど、自分を少し楽にする方法はいくつもある。そして、つらさが続いているときは、大人に助けを求めていい。
うまく説明できなくても、「なんだかつらい」だけでもいい。心のお守りを探してみてもいい。一人に話してもまだつらかったら、ほかの人にも話していい。
薬は、病気を治したり症状をやわらげたりするための大切なものだ。決められた目的・用法・用量を守って使うことは、もちろん乱用ではない。一方で、治療とは違う目的で使ったり、指示された使い方から大きく外れたりすることは、医薬品でも薬物乱用にあたる。
薬について迷ったら、自分で量を変えず、保護者・医師・薬剤師などに確認する。
ヤクブツによっては、1回でも意識、判断、体の動きなどに急な影響が出ることがあります。事故や急性中毒につながる場合もある。また、「1回だけ」という言葉は、安全性を証明するものではない。
「1回だけ」「みんなやっている」と言われても、その言葉だけで安全と判断しない。使わず、その場から離れてよい。
すすめられた/もう使ってしまった
相談先・通報先を探す →薬物依存では、単に「意志が弱い」からではなく、薬物を繰り返し使う中で使用を自分でコントロールしにくい状態になる。薬物によっては、同じような効果を得るために量が増えていく「耐性」がみられることもある。
「また使いたい」「やめたいのにやめられない」と感じたら、意志だけで何とかしようとせず、相談してよい。
やめたい・繰り返し使いたくなる
相談先・通報先を探す →違法薬物や医薬品の過量使用などでは、意識障害、呼吸への影響、けいれんなど重い急性中毒が起こることがあります。また、判断力や体の動きへの影響によって事故につながる場合もある。
意識がおかしい、息が苦しい、けいれんなど急な体調変化があるときは、ためらわず119番を使う。
緊急時
相談先・通報先を探す →好奇心、友達や先輩からの誘い、ストレス、その場の雰囲気など、身近な出来事がきっかけになることがあります。「自分には関係ない」と考えるより、誘われたときにどうするか、困ったときに誰へ相談するかを先に知っておく方が自分を守りやすい。
自分が断りやすい言葉、その場を離れる方法、相談できる人を一つずつ考えておく。
大麻、お酒、たばこでは、体や脳への影響の種類が違う。単純に「どれが安全」「どれが危険」と比べることはできない。「○○より安全」と言われたときは、「何について安全?」「何と比べている?」「誰が、どんな根拠で言っている?」と考えることが大切です。
「○○より安全」=「安全」ではない。比較の言葉だけで判断せず、公的な情報も確認する。
国や地域によって法律や規制の目的は異なる。合法化や非犯罪化などの制度があっても、健康影響がなくなったという意味ではない。海外の制度を見たときも、「法律の話」と「健康の話」を分けて考えることが大切です。
「海外では認められている」という一言だけで、安全性や日本でのルールを判断しない。
大麻は、判断、認知、気分、体の動きなどに急な影響を及ぼすことがあります。影響の出方には個人差があるため、「1回なら何も起こらない」とは言えない。大切なのは、回数を安全性の根拠にしないことだ。
「1回だけ」という言葉で判断しない。もし使って体調がおかしいときは、医療につながる。
もう使ってしまった
相談先・通報先を探す →販売する側が、安全そうに見せるために「合法」「天然」「安全」などの言葉を使うことがあります。でも、そうした言葉は科学的な安全性を証明するものではない。売るための情報ではないか、公的機関ではどう説明されているかを確認することが大切です。
「合法だから」「天然だから」「売っているから」を、安全の根拠にしない。
怪しいサイト・SNS
相談先・通報先を探す →「安全だよ」「みんなやっている」「1回だけなら大丈夫」など、不安を小さくするような言葉で勧められることがあります。また、親しみやすい名前や、お菓子・雑貨などを思わせるデザインで、危険に見えないよう装われることもある。見た目がかわいい、名前が普通、安全そうに説明された、ということは安全の証明にはならない。
知らないものをすすめられたら、使わない・受け取らない・その場を離れる。気になるときは公的な情報や信頼できる大人に確認する。
市販薬は正しく使えば、病気や症状を治すための大切な医薬品だ。一方で、使い方を大きく外れると、意識、心臓、呼吸、けいれんなど重大な健康影響につながることがあります。薬によって注意点は異なる。
効かない、使い方が分からない、ほかの薬と一緒に使ってよいか迷うときは、自己判断で量を変えず、薬剤師・登録販売者・医師などへ相談する。
市販薬でも処方薬でも、適正な使い方から外れた使用には健康上の危険がある。生徒向けQ&Aでは、具体的な製品名や量ではなく、「正しい使い方から外れることが危険」という点を知っておくことが大切です。
具体的な製品名や量を調べるより、薬の使い方で迷ったら医療者へ、つらさや「薬に頼りたい気持ち」があるなら相談先へつながる。
つらくて薬を多く飲みたくなる
相談先・通報先を探す →市販薬は、症状を治したり、やわらげたりするための大切な医薬品だ。決められた目的・用法・用量を守って使うことは、もちろん乱用ではない。一方で、本来とは違う目的で使ったり、指示された使い方から大きく外れたりすることは、薬物乱用にあたる。
「市販薬だから乱用になる」のではない。「本来の目的や使い方から外れて使うこと」が問題だと覚えておこう。
医師は、病気、年齢、体質、ほかに使っている薬などを考えて薬を処方する。自己判断で量や回数を変えたり、別の目的で使ったりすると、期待した効果が得られないだけでなく、副作用や健康被害につながることがあります。
効き方や副作用が気になるときは、自己判断で調整せず、医師・薬剤師に相談する。
同じような症状に見えても、原因や必要な薬、量は人によって違う。友達に合う薬が自分にも合うとは限りません。薬によっては、ほかの薬や病気との組み合わせにも注意が必要になる。
自分の症状は、保護者、医療機関、薬局などに相談する。
不安なことが続いたり、嫌なことがあったりすると、「このつらさから少し離れたい」と思うことがあります。そんなときは、話を聞いてもらう、少し休む、自分に合うセルフケアを探す、相談窓口を使うなど、選べる方法はいくつもある。
全部をうまく説明する必要はありません。「ちょっとつらい」「どうしたらいいか分からない」だけでも相談してよい。
つらい・相談したい
相談先・通報先を探す →電子たばこは、液体を加熱して発生するエアロゾルを吸入する製品だ。製品によって含まれるものや発生する物質は異なり、健康影響への懸念もある。「たばこより安全」という比較だけでなく、「何について安全なのか」「根拠は何か」を確認することが大切です。
「煙が少ない」「○○より安全」という印象だけで判断しない。
ニコチンは依存などに関係する重要な物質だが、電子たばこのエアロゾルにはニコチン以外の物質が含まれたり、加熱によって別の物質が生じたりする可能性がある。安全性はニコチンの有無だけで決まらない。
「○○が入っていないから安全」という一つの条件だけで判断しない。
2022年4月から、民法上の成年年齢は20歳から18歳に変わった。でも、お酒を飲める年齢・たばこを吸える年齢は20歳のままで、ここは変わっていない。成人年齢と、お酒・たばこの年齢ルールは別だ。
「18歳=成人」でも、「お酒・たばこ=20歳から」と覚えておこう。
酒類業界では、アルコール度数0.00%で酒類に似た味わいのノンアルコール飲料を、満20歳以上の人の飲用を想定・推奨する飲み物としています。そのため、20歳未満の人に飲むことをすすめる広告をしないなど、酒類に準じた自主的なルールが設けられています。
「0.00%だから、子ども向け」ということではありません。20歳になるまでは、年齢に合った飲み物を選びましょう。
カフェインを過剰にとると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠、吐き気などが起こることがあります。また、「眠い→カフェインをとる→夜に眠りにくい→次の日も眠い」という流れになることもある。飲み物だけでなく、「どうして今、眠い・疲れているのかな?」と考えることも大切です。
夜更かしが続いていないか、寝る時間・起きる時間、朝の光、朝ごはん、水分、休息、予定の詰め込みすぎなどを振り返ってみる。眠気や疲れが続くときは、無理を重ねず相談してよい。
相手との関係を壊したくない気持ちがあっても、自分の安全を優先してよい。長い説明や相手を納得させる理由は必要ない。「やらない」「いらない」と短く伝える、その場を離れる、別の人のところへ行くなどの方法がある。
断りにくいときに使える言葉や、その場から離れる方法を、普段から一つ決めておく。
すすめられた
相談先・通報先を探す →「友達だから」「みんなやっているから」と言われても、自分まで同じ行動をする必要はありません。断り方に正解は一つではない。はっきり断る、話題を変える、その場を離れる、別の友達に連絡するなど複数の方法がある。
自分が使いやすい断り方と、離れる方法を一つずつ持っておく。
ネットには、危険性を小さく見せたり、販売につなげたりする情報もある。「安全」「合法」「天然」「みんな使っている」などの言葉を見たら、「誰が言っている?」「根拠はある?」「売るための情報ではない?」と考えてみましょう。
購入・接触せず、公的機関の情報を確認する。怪しい販売サイトは通報窓口を利用できる。
怪しいサイト・SNS
相談先・通報先を探す →売買に関わることで、自分が犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性がある。ネット上の違法な販売情報などを知らせるための公的な通報窓口がある。
今すぐ危険があるなら110番。それ以外はMAMORUの「相談する・知らせる」から、内容に合う通報先を選ぶ。
使ったものや体調によって対応は変わる。意識がおかしい、息が苦しい、けいれん、激しい興奮など急な異変がある場合は、緊急の医療が必要になる。体調が落ち着いていても、繰り返さないために相談につながることができる。
急な体調変化は119番。医療者には、分かる範囲で何を・いつ使ったかを伝える。落ち着いている場合も相談先を使ってよい。
使ってしまった
相談先・通報先を探す →相談は、うまく説明できてからするものではない。「怒られそうで怖い」「どうしたらいいか分からない」と、そのまま伝えてよい。身近な人に言いにくい場合でも、公的な相談窓口から始める方法がある。
「全部説明しなきゃ」と考えなくてよい。最初は「困っている」「相談したい」だけでもよい。
友達を大切に思うほど、自分だけで何とかしようとしがちだが、薬物の問題は専門的な支援が必要になることがあります。本人を責めたり追い詰めたりするより、信頼できる大人や相談窓口へつなぐことが大切です。
まず自分が信頼できる大人や専門窓口に相談してよい。緊急の体調変化があれば119番。
友達・家族のことが心配
相談先・通報先を探す →友達との約束を守りたい気持ちは自然だ。でも、秘密を守ることと友達を守ることは、いつも同じとは限りません。意識がおかしい、繰り返し使っている、危険な人や犯罪に巻き込まれているなど、安全に関わる心配がある場合は、一人で抱えないことが大切です。
「あなたが心配だから、大人に相談したい」と伝え、一緒に相談できる人を探してもよい。
友達・家族のことが心配
相談先・通報先を探す →やめたい・繰り返し使いたくなる場合、友達や家族が心配な場合、薬物犯罪や売買について知らせたい場合などで、向いている窓口は異なる。MAMORUでは、今の状況から相談先・通報先を選べる。
「自分のこと」「友達のこと」「もう使ってしまった」「売っているのを見た」「今すぐ危険」など、今の状況に近いものから選ぶ。
法律で認められていることや、普通に販売されていることだけでは、健康への影響がないとは判断できません。大切なのは、「合法」という一つの言葉だけで安全性を判断しないことです。
「合法だから大丈夫」と言われたら、「何について大丈夫なのか?」「健康への影響について、どんな根拠があるのか?」まで確認してみましょう。
「Aより危険性が低い」と「危険性がない」は同じ意味ではありません。何と比べたのか、どの健康影響を比べたのかによっても意味は変わります。
「○○より安全」という表現を見たら、「何と比べて?」「何について安全?」「根拠は?」と考えてみましょう。
SNSには正確な情報もありますが、個人の体験談、広告、販売目的の情報、根拠が確認できない情報もあります。フォロワー数や「いいね」の数も、医学的な根拠にはなりません。
健康に関わる判断をするときは、厚生労働省などの公的機関や、医療機関・医療専門職が示す情報も確認しましょう。
危険性のあるものが、必ず「危険そうな見た目」をしているわけではありません。親しみやすい名前やデザイン、「自然」「新しい」などの言葉によって、安全そうに感じることもあります。
名前や見た目ではなく、成分・健康への影響・信頼できる情報源を確認します。スラング・隠語・俗称を一覧で覚える必要はありません。
法律や制度は国・地域によって異なります。また、大麻の使用による健康への影響と、その国でどのように規制されているかは別の問題です。
「海外では合法」という情報だけで判断せず、健康への影響について信頼できる情報を確認しましょう。
海外では日本と法律が異なります。また、現地で販売されているからといって、健康への影響がないとは限りません。日本への持込みについても、日本の法律が関係します。
海外で知らない食品や製品をすすめられたときも、何が入っているか分からないものは口にしないことが自分を守る方法です。
日本では製品中のΔ9-THCについて残留限度値が定められています。流通していたCBD製品から限度値を超えるΔ9-THCが検出され、厚生労働省が注意喚起した例もあります。
「CBDだから安全」「販売されているから問題ない」と決めつけず、厚生労働省などの最新情報を確認しましょう。
「薬物乱用」は、違法なヤクブツだけの話ではありません。市販薬や処方薬も、本来の目的や用法・用量から外れた使い方をすれば問題になります。一方で、正しく薬を使うことまで「乱用」なのではありません。薬は、正しく使うことで治療や症状の改善に役立つ大切なものです。
薬の使い方で迷ったら、自己判断で増減せず、医師や薬剤師に相談してください。
処方薬は、その人の病気や体の状態などを考えて処方されています。症状が似ていても、同じ薬が適しているとは限りません。
友人がつらそうでも、自分の薬を渡すのではなく、医療機関や薬局への相談をすすめましょう。
以前と似た症状でも、原因や体の状態が同じとは限りません。以前処方された薬が、現在も適切とは限りません。
残っている薬があることを医師や薬剤師に伝えて、使ってよいか確認しましょう。
薬によっては、眠気、注意力の低下、めまい、目のかすみなどが起こり、運転に影響することがあります。「自分は眠くならなかったから大丈夫」と自己判断できるとは限りません。
薬の説明書を確認し、分からない場合は運転する前に医師・薬剤師へ確認してください。
2022年に成年年齢は18歳へ引き下げられましたが、20歳未満の飲酒を禁止する年齢は変わっていません。
18歳・19歳で「もう成人だから」とすすめられても、20歳未満は、飲まない・飲ませない。
酒類業界では、アルコール度数0.00%で酒類に似た味わいのノンアルコール飲料を、満20歳以上の人の飲用を想定・推奨する飲み物としています。20歳未満への広告などについても自主的なルールが設けられています。
「0.00%だから子ども向け」ということではありません。20歳になるまでは、年齢に合った飲み物を選びましょう。
20歳以上でも、お酒を飲むかどうかは本人が決めることです。飲酒を断るために、相手を納得させるまで理由を説明する必要はありません。
「今日は飲まない」「ソフトドリンクにする」など、短く伝えて構いません。断りにくければ、その場を離れたり、周囲の人に助けを求めたりしても構いません。
短時間に大量のアルコールを摂取すると、意識が低下したり、嘔吐したり、呼吸状態が悪化したりすることがあります。「盛り上がるため」「みんなやっている」は、安全の理由にはなりません。
自分がしないだけでなく、友人にもさせない。ゲームや罰などの形でも、一気飲みにつながる飲ませ方をしないことが大切です。
急性アルコール中毒では、意識が低下したり、嘔吐したり、呼吸状態が悪くなったりすることがあります。
一人にしない。呼びかけても反応しない、呼吸がおかしいなど、危険な状態では119番です。「怒られるかもしれない」より、命を守ることを優先します。
成年年齢の引下げ後も、20歳未満の喫煙は禁止されています。
18歳・19歳でも、たばこは吸わない・吸わせない。
電子たばこと加熱式たばこは同じものではなく、含まれる成分や仕組みも異なります。「煙が少ない」「においが違う」などの特徴だけから、健康への影響がないとは判断できません。
「○○より安全」という言葉だけではなく、何と何を、どの健康影響について比較しているのかを確認しましょう。
これまでに、「ニコチンを含まない」と表示して販売されていた電子たばこの一部から、実際にはニコチンが検出された例があります。また、ニコチンが含まれていないことだけで、その製品全体に健康への影響がないとは判断できません。
「ニコチン0」「たばこではない」「○○より安全」など、一つの表示や言葉だけを安全の根拠にしないことが大切です。表示だけを信用しない。分からないものは使わない。信頼できる情報を確認する。
アルコールは、認知・判断・操作など運転に必要な能力に影響します。自分の感覚だけで「もう大丈夫」と判断することは危険です。
飲酒する予定があるなら、最初から運転しない移動方法を決めておくことも、自分と周囲を守る方法です。
自転車も道路交通法上の車両です。「車ではないから大丈夫」ではありません。
飲酒したら自転車には乗らず、押して帰る、公共交通機関を利用するなど、別の方法を選びます。
飲酒運転は運転者だけの問題ではありません。一定の場合には、車両の提供、酒類の提供、同乗についても法律上の責任が生じます。
「大丈夫」と言われても乗らない。別の移動方法を選びましょう。
先輩、友人、恋人など、関係を壊したくない相手ほど断りにくいことがあります。また、相手自身も、中身や危険性を正しく知らない場合があります。親しいことと、すすめられたものが安全であることは別です。
警察庁の令和6年の実態調査では、大麻を初めて使ったきっかけは、どの年齢層でも「誘われて」が約6割でした。また、調査対象者が初めて使った年齢は、20歳未満が49.4%、20歳代が31.9%でした。
※大麻の単純所持で検挙された人を対象にした調査です。大学生・専門学校生全体の使用割合を示す数字ではありません。
うまく断ることだけが方法ではありません。話題を変える、その場を離れる、別の人に連絡する、学校の相談窓口や公的な相談先へ話すなど、その場でできる安全な方法を選んで構いません。
友人を大切に思うほど、「自分が何とかしなければ」と思うことがあります。しかし、依存や健康問題には専門的な支援が必要になることがあります。
本人を責めたり問い詰めたりするのではなく、相談窓口や医療機関などに相談する方法があります。あなた自身の安全も優先してください。
何をどのくらい使用したか分からなくても、意識や呼吸などに異常がある場合には緊急対応が必要になることがあります。
「何を使ったか分からないから」と様子を見るのではなく、危険な状態なら救急要請してください。自分たちだけで何とかしようとしない。
元気がない、人との関わりが減った、いつもと様子が違うなど、友人の変化に気づくことがあります。それだけで原因を決めつけることはできませんが、気になったことをきっかけに声をかけることはできます。
「最近どう?」「ちょっと心配してる」「話したくなったら聞くよ」。完璧な言葉でなくて構いません。無理に理由を聞き出したり、すぐに解決策を出したりする必要もありません。否定せず、比べず、まず聴く。
大切な友人から深刻な話を聞くと、「自分が何とかしなければ」と感じることがあります。でも、支えることと、一人で抱えることは違います。支える側も疲れたり、つらくなったりすることがあります。
「どう支えればいいか分からない」「自分もしんどくなってきた」と思ったら、あなた自身が相談して構いません。相手を大切にすることと、自分を大切にすることは両立できます。
「誰にも言わないで」と言われると、相談することが友人を裏切るように感じるかもしれません。でも、秘密を守ることと、その人を守ることは、いつも同じではありません。
「友人から誰にも言わないでと言われています。でも、心配です」と相談して構いません。一人だけで秘密を抱える必要はありません。
薬物問題については、本人や家族などを支援するための公的な相談窓口や医療機関があります。相談先によって役割や対応は異なります。
「どこに相談すればいいか分からない」という段階から相談できる窓口もあります。相談することと、処罰を求めることは同じではありません。
地域の精神保健福祉センターなどの公的な相談窓口や、医療機関などがあります。一つの相談先が合わなければ、別の相談先を探しても構いません。
全部を説明できなくても、「自分のことで相談したい」「友人のことで心配している」から始めて構いません。
「誰にも知られたくない」「怒られるかもしれない」と思うと、相談しにくくなることがあります。しかし、早く相談することで、医療や支援につながれる場合があります。
うまく説明できなくても、「自分のことで困っています」から始めて構いません。一つの相談先でうまくいかなかったら、別の人や窓口に相談してもいい。
自分で相手に接触すると、トラブルに巻き込まれる可能性があります。通報を受け付ける公的・専門的な窓口があります。
自分で調査したり、購入するふりをしたりする必要はありません。自分の安全を優先してください。
エナジードリンクなどにはカフェインが含まれるものがあります。カフェインによって一時的に眠気を感じにくくなっても、必要な睡眠や休息そのものをとったことにはなりません。多量のカフェイン摂取にも注意が必要です。
眠気が続いているなら、睡眠時間を確保する、予定を詰め込みすぎない、休憩をとるなど、休息そのものを確保する方法を考えましょう。
つらさへの対処方法は一つではありません。休む、自分に合ったセルフケアを試す、人に話す、大学・専門学校の相談窓口や医療機関などへ相談する方法があります。「これくらいで相談していいのかな」と思う段階から相談して構いません。
つらさがとても強く、「消えてしまいたい」「いなくなりたい」「自分を傷つけそう」と感じるときは、一人で何とかしようとしないでください。今は問題を全部解決することより、安全な場所にいること、誰かにつながることを優先していい。
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学年や目的に合わせて、次に役立つ情報だけを紹介しています。すべてのリンクを見る必要はありません。気になるものがあれば使ってください。
大学生・専門学校生版では、各Q&Aの中にテーマ別の「もっと知りたい」「相談したい・困ったとき」を置いています。ここでは、複数のテーマに共通して使える入口だけをまとめています。
困ったとき・相談したいとき
友人を支えるとき
SOURCES
Q&Aの内容を確認するために、国・公的機関・専門機関などの資料を参照しています。ここには、先生や支援する人向けの詳しい資料も含まれます。
たばこ・電子たばこに関する作成根拠として、厚生労働省「ニコチンが含まれる電子タバコがあります。使用にはご注意ください!」(2010年)も確認しています。「ニコチンを含まない」と表示された製品からニコチンが検出された事例を扱う資料です。